住まいづくりの初めは間取りから
計画の第1歩は間取りです。限られた空間から「間」を取り合っていくことは陣取りと同じです。
3×6尺というタタミの大きさが日本家屋の基準となっています。実は先人たちが数百年をかけて作り上げてきた人間工学にのっとった素晴らしい様式なんです。
その間取りを私たちはどんな風にとらえているだろうか。私たちは慣例的に3尺という寸法を使って考えるようになっています。タタミを敷いていない洋室でも、〇帖というようにタタミの数に換算して確認しています。
必要と思うすべての部屋をタタミの数に置き換えて、パズル遊びよろしく組み合わせていけば、なんとか形になりますが、現実に建つ住まいとなると、住まいがって等、相当問題があるでしょう。
不特定多数の人たちを相手にする建売住宅や公団の住まいの間取りにはLDKを中心に必要なベットルームを配した個性無視のパターン化したしたものを目にします。個性を持つ住み手があってこその住まいです。それぞれのライフスタイル・ライフステージを考えると十人十色といわれる人には異なった生活像があるはずです。
住まいの良しあしは間取りにあるといっても過言ではありません。
よく考えて!もっと考えて!