リフォーム? 思いきって建て替え?
もう、数年前になるでしょうか。ご両親がお亡くなりになられた空き家の耐震診断でお知り合いになり、耐震改修まで行った物件があります。
350㎡(105坪)の上下2世帯用の住宅でした。それを、1階をご主人が仕事をする場所として使い、2階を2世帯の賃貸に改築しました。
1階はご両親が使っていたまま、キッチンを入れ替えた程度で損傷しているところの補修で済ませ、立派な内装に手を入れたくなかったので耐震補強は外壁からしました。
2階は、スケルトン状態まで解体し、耐震の備えをして、2世帯分の造作をしました。ご主人は、新築するくらい費用が掛かってしまったと苦笑しておられましたが、ご両親の思いが残せたと喜んでおられました。
リフォームの良い点はこのことにつきます。
生活環境に満足していて、思い出があり、解体するには忍びない、建て替えの決定的な理由がないなら、リフォームをお勧めします。
それに、都市計画法によると、新築では今の面積が確保できない(現在面積オーバー)時も。
でも、構造的に大きな欠点があるものは建て替えです。ダメなものはダメ・・・・というわけ。
決めかねている方はご相談ください。金額が大きく、段取りが見えないと、日常は関係のない建築のことなどどうしたらよいのかわかりません。不安な気持ちが楽しみに変わったらいいなと思います。
古い話ですが、ケネディ大統領夫人のジャクリーンさんは、リフォームが大好きで、ホワイトハウスをせっせとリフォームしたとか・・・・・余談でした。