住まいを長持ちさせるには

2020/05/22
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「この家、あとどれくらい持ちますか」と、聞かれます。環境や住まい方、状況によってかなり違いますので一言では答えられません。

家は私達を雨や風や日差しなど、また、外敵からも守ってくれる器としての面と、日々の生活において必要な設備の提供との二面があり、日々酷使していますので老朽化はもちろん破損・故障などが免れません。

車を例にすると、定期的に点検して故障してしまう前に部品の交換をしたりオイル交換やバッテリーチェックなどまめにすると快適で長持ちします。家もそれと同じです。定期的な点検と清掃がポイントです。

腐らせない。さびさせない。特に水廻りは湿気対策が大切で、湿っぽいと感じたら要チェック。放っておくと土台や柱などの躯体が腐ってしまいます。換気扇がない場所は、なるべく窓を開けて自然換気をしましょう。湿気を流出させ壁内結露を抑えることができます。

新築から10年~15年たったら家全体のチェックが必要です。『消費期限』ではなく『賞味期限』のうちに。

異常が認められたら、早急に対処しましょう。簡単な補修で済むうちの方が懐にも優しいですよ。

欧米では築100年という家も珍しくありません。整備されていれば、古い家ほど価値が高まり人気が集まる程です。文化の違いだけでかたずけていいものでしょうか。

近年、技術向上に伴って、木造でも『百年住宅』という言葉を聞きます。定期的に点検して100年持たせるという試みです。ハウスメーカーなどは。お客様と疎遠にならない為にも取り入れているところが多いように感じます。

常識的に使用して、不具合が生じたら、元に戻す。当たり前のことですが、これが答えです。